箱根湯本温泉は、首都圏のオアシス的で日帰りも可能です

日ごろ仕事やプライベートで忙しい生活を送っているサラリーマンやOLに向いている温泉は、東京から電車で2時間以内で行けるのが箱根湯本温泉です。森の中に囲まれ野趣があふれ、四季によってその表情を変える、趣のある湯殿は日常の忙しさを忘れさせ、まるで異国の地に訪れた気分にさせられます。

温泉のみならず、まだ手つかずの大自然が残っています。今では、都会であまり見かけなくなったホタルも箱根では当たり前のように見ることかできます。あの淡い幻想的な光は、まるで子どもの頃にタイムスリップしたような懐かしい光景が見られるのです。
その光景を眺めていると、多忙な現代人が忘れかけている風情や情景を思い出してくれます。    

箱根は静岡県にも近い神奈川県の西部に位置していて、東京から公共機関のアクセスも良いので、年中国内外から観光客が訪れます。
箱根湯本駅は箱根の玄関口でもあるので、新宿から直行するロマンスカーを利用すると、その気分を高めてくれます。

エリア内は、彫刻の森美術館・大涌谷・芦ノ湖などスポットをはじめ、強羅温泉や仙石原温泉などもありますが、何せ見どころも多くエリアが広いので、到底一日で周り切れないほどです。箱根湯本温泉に到着しただけでも、四季折々の箱根の景観を思う存分に楽しむことができます。    

それで日帰りの旅の時は、事前に見たいスポットを決めて置き、エリア的に隣り合わせな小田原と箱根湯本をセットにすれば、行程も組みやすいでしょう。そこで筆者が実際に立ち寄ってみた温泉を体験談を交えていくつか紹介します。

・湯の里 おかだ

箱根湯本駅から出てすぐの所にあるお土産街道を歩いて、滝通りを左折し滝通りを道なりに歩いていきましたが、そこからとにかくたどり着くまでが坂の連続で長いです。特に、すぐ手前の急坂は息切れしそうな位、応えてしまったほどです。
  
所要時間は、箱根湯本駅から順調に歩いても、30分以上はかかります。改めて、箱根は坂の難所であることを、この旅で身を持って感じ取れました。施設に着いてから、早速温泉にはりましたが泉質は、見た目は無味無色で温泉の香りはしませんでした。
お風呂から眺める風景は悪くありませんでしたが、肝心なお湯はどう見ても加水して沸かしているようにしか見えません。

正直な印象として、お湯もやや温めで温泉特有のまろやかさが感じられてなく少し残念でした。
お湯にこれと言った特徴はなく、分りやすく例えれば、口コミでランキングが高いスーパー銭湯が、しっくりと当てはまるかもしれません。
 温泉に通い続けていると、そのお湯が本物のお湯なのか、肌ざわりや臭いなどでその違いが分かるようになってきます。

実際に訪れた時は、写真撮影がお断りという案内があったので、写真はありませんが、本物の湯を味わいたいのなら、この施設から近くにある宿泊施設の日帰りプランを利用した方が良いかもしれません。改めて、宿泊施設と日帰り施設の違いを、まざまざと見せつけられました。

・弥次喜多の湯

箱根湯本駅から降りてから土産通りを歩いてすぐ脇の小道を左手に入ると直ぐにその建物は見えます。
浴槽は、内風呂と露天風呂(桶風呂・ジャグジー風呂・石組風呂)だけのシンプルな構成で、どの浴槽もこじんまりとしています。

しかも、湧き出るお湯が熱いこと何のこと。浴槽は小さいながらも、体の芯へ伝わってくる感覚が疲れを取り除いてくれます。やはり、温泉はこうではないとね。気になる料金は、平日は1,000円で休日は200円増しの1,200円なので、箱根湯本エリアでは、比較的リーズナブルだと思います。
ここは、土産通り沿いに並んでいる飲食店でグルメを堪能した後に立ち寄る日帰り温泉スポットです。

実は素泊まりではありますが、宿泊もできるのです。なので宿泊料金は、気候的にも過ごしやすいゴールデンウィーク明けの閑散期は、大人2人利用でも1人当たりたったの5,000円しかかりません。
しかも、この時期は週末の金曜日であっても、その値段は上がらないので、とてもリーズなブルな値段とも言えます。
  
・ホテル南風荘

箱根湯本に訪れた時に、宿泊でよく利用しているホテルです。主な特徴としましては、夕食を、1:おだわら御膳 2:寿司膳 3:しゃぶしゃぶ膳 4:ステーキ膳 5: 和食膳のうちから好きなプランから選べます。

筆者が食べたことがあるのは、ステーキ膳・しゃぶしゃぶ膳・おだわら御膳でしたが、どの料理もリュームがあり、味も美味しく満足して食事をいただくことができました。
初めて宿泊した時に、夜中にお腹空いてしまうかなと心配になり、ホテル到着する前に買い出しをしましたが、その必要性はなかっです。
朝食はバイキング形式なので、自由に好きなものを選んで食べることができます。
   
気になるお風呂は、周りが自然に囲まれている長方形の形をしたヒノキ風呂と岩風呂がお気に入りです。
このホテルに寄れば、大半はお風呂に入って過ごしています。

東京から箱根湯本のアクセスについて

箱根湯本温泉へのアクセスは、東京駅から新幹線を利用しなくても、小田急小田原線や東海道線小田原駅で乗り換えをするだけなので、アクセスは便利です。ちなみに、午前7時代の電車に乗れば、丁度良い時間帯に現地へ到着します。できれば、午前10時前までに箱根湯本駅につきたいものでね。

次の表は、サラリーマンやOLの出勤、帰社時間に当てはめてみた時刻表です。
出勤は7:00で帰社は18:00とし、発車駅は東京駅で、新幹線や特急列車は利用しないものとします。
       
行きルート 時刻 帰りルート 時刻
東京駅発 7:01 箱根湯本駅発 18:12
小田原駅着 8:26 小田原駅着 18:32
小田原駅発 8:34 小田原駅発 18:37
箱根湯本駅着 8:49 東京駅着 20:05
                      
東京駅から箱根湯本駅に行くには、東海道本線で小田原駅まで行き、そこで箱根登山鉄道に乗り換えるだけのシンプルさです。
例え、旅が日帰りであっても、有意義な時間を過ごせるのはこの上なしです。
都内に通勤しているサラリーマンは、都心部は物価が高くて住めないので、出勤に片道1時間以上もかけるのは珍しくはありません。
どんだけ、1日の大半を仕事だけに時間を費やしているのか肌で感じ取られますね。ところが、温泉旅行に出かけると、大抵地元の人はのんびりとしているのです。そのギャップさが、温泉旅ならではの魅力なのです。

箱根湯本グルメについて
    
箱根湯本は、温泉地に位置しているので、街中とはグルメ事情が異なります。なので、昼食がメインとなります。
夕食は、泊まる人がホテルなどの宿泊施設で食べるので、日中はあれほど賑わっているのに、午後5時を過ぎた頃から、途端に人が少なくなってきます。ですから、日帰り温泉の旅で、夕食もプランに入れるのであれば、箱根湯本駅から近い小田原をおすすめします。
   
駅の周辺には、飲食店が多くあるので、どの店に入れば良いのか迷ってしまうほどです。そして、小田原でしか味わえない、蒲鉾や地魚をふんだんに利用した、ご当地グルメも多くあります。そしてお店も夜遅くまでやっているので、相模湾で獲れた地魚料理をつまみに、ついついお酒が進んでしまうのです。万が一夜遅くなってしまっても、直ぐ近くには宿泊可能な「小田原お堀端万葉の湯」の切り札があるので、いざという時も困ることはありません。