旅行記事 高速バスは時間が有効に使える


   高速バスは、一般的に例外を除いて、飛行機や新幹線と比べて運賃が手ごろである
 ので、若者にもかぎらず出張のサラリーマンにも意外と人気もある交通手段です。
  深夜も運行しているので、移動中に仮眠を取っていれば、そこはもう目的地に到着
 しています。
  

  高速バスの特徴について  

 ・路線バスとの違い
 
  主な特徴には、主要な都市間を結んでいて、高速バス専用のバス停から乗車するの
 が路線バスとの大きな違いです。
  基本的には、例えば「東京駅八重洲口→成田空港」、「仙台→福島」なとのように、
 近郊区間を除いて、路線バスなどのように自由に乗車することはできません。
  ちなみに、その場で代金を支払うとスタッフに言っても、受付てはもらえません。

 ・新幹線の終電が発車してから、数多くの便が出る。

  次の表は、東京駅から出発する主な行き先の新幹線終電ダイヤです。
  
行き先 出発 到着
新大阪駅 21:23 23:45
名古屋駅 22:00 23:49
博多駅 18:50 23:54
仙台駅 22:12 23:52
金沢駅 21:04 23:35

  旅行の楽しみと言えば、ホテルや飲食店の夜ごはんですよね。普段の食卓では中々
 味わえない、地元の新鮮な素材をふんだんに用いた料理は、幸せな気分を演出してく
 れます。

  ちなみに筆者は、お蕎麦が大好きなので、東京へ出かけると足繁く通っていたのは、、
 江東区森下にある「京金」でした。
  お蕎麦にも合う地酒が置いていて、東京を代表する下町の名店でもありました。
  日本酒をチビチビと飲みながら、美味しいお蕎麦を食べるのは正に祝福なひととき
 でもありました。


  今は、かつて経営していた先代が暖簾を閉めてしまい、弟子に引き継がれたそう
 です。ふとした懐かしさが漂う、深川エリアには、2年近く訪れていないので、近
 いうちに訪れてみたいでね。

  少し脱線してしまいましたが、夜に現地グルメを味わっていると、気になるのが帰
 りの交通手段なのです。
  なぜなら、夜ご飯は美味しい料理を食べながら、連れやお店のスタッフと談話して
 いると時間はあっという間に2~3時間は経ってしまうのです。

  ですから、夜7時に夕食を食べた始めると、とても新幹線の出発時刻には間に合い
 そうにもありません。

  そんな時に役立つのが高速バスです。遠くへ行く新幹線が終電を迎える頃から、乗
 り場付近はバスで賑わい始めます。
  東京などの大都市になれば、それが25時頃までまで続くのです。
 
  もうすぐ日が変わる頃に東京駅八重洲口の高速バス乗り場を見渡すと、辺りはとに
 かく人・人・人で一杯になります。

  これも、他の交通手段では見られない、高速バスの大きな特徴で旅行の時間を有効
 に使えるのです。
  
 ・サービスエリアやパーキングエリアで休憩がある

  これも、飛行機や新幹線などの交通手段では見られない、高速バスの特徴です。
  行き先や交通事情などでも変わってきますが、例えば筆者が良く利用する東京から
 仙台を結ぶ高速バスは、2回の休憩を取ります。

  休憩は、交通状況やバス会社によって異なってはきますが、観光スポットの近くに
 あるエリアに止まってくれればラッキーです。
  地元では味わうことのできない特産品やそれを材料にしたお菓子も売っているので
 興味深いですね。
  
  例えば、みんなが大好きなラーメンや特産品を材料にした「うまい棒」なども売っ
 ているので、見ているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。

  通常は、休憩時間は10~15分が多いですが、予定よりも早く到着しそうな場合は、
 それが30分近くまで伸びることもあります。

  その地方でしか売っていない味わえない、オリジナルな土産を手に入れてみません
 か。


  高速道路のサービスエリアは、旅行の思い出を作るにも向いているベストスポット
 です。グルメやお土産以外にも、入浴施設が備え付けてある施設があったりもします。
  公共交通機関の中で、サービスエリアに寄れるのは高速バスならではの特権ですね。
  
  ・観光地へ直行する便も

  高速バスは、主要な都市を移動する手段としてイメージが強いですが、TDLや伊香
 保温泉などのレジャー観光スポットに直行する便もあります。
  バス停に着くと、そこはもう観光地なので非日常感の世界にいるのです。
  特に温泉地は、駅からも離れていることが多く、そのデメリットを除いてくれるの
 が、高速バスなのです。
   
  乗車料金について 

  ・季節や曜日によっても乗車料金は異なる 

   やはり気になるのは料金ですが、一般的には飛行機や新幹線などの交通機関と比
  べると、驚くほど安いです。

   また、季節によっても料金は変わってきます。夏休みや年末そして連休・週末な
  どの繁忙期は高くなります。繁忙期と閑散期では、東京から大阪までの区間が、料
  金に4倍以上の違いがあるので侮れません。
   
   ちなみに、料金が安い時期は、年始を除く1・2月とゴールデンウィーク明けの
  5・6月です。
   特に、5月は気候的にも過ごしやすく、観光スポットに訪れる人も少なくるので、
  特に狙い目です。
   5月の平日は東京から大阪までなんと1,600円という破格の安さで運行していま
  す。

   できれば、旅行は閑散期を狙うと、旅館なども安く済み、トータル的に旅費も安
  くすることもできます。
   まさに、見学・レジャー施設も貸し切り状態ですね。

   1月中旬から2月下旬にかけては、オフシーズンになるので、観光客が少なく、
  普段は泊まれないような有名なホテルも安くなります。シーズンオフのお得なプラ
  ンを用意しているので、宿泊代や交通代ともにリーズナブルなのです。
  
  ・座席やシート配列によっても乗車料金は異なる

   高速バスの料金が異なってくる理由には、シート配列にもあるのです。
   タイプには、4列(スタンダード・のびのび)、3列(3列シート・2+1シート)、
  3列(独立シート)、2列がありますが、座席が少なくなるにつれて、ランクアップ
  します。

   最も格安な4列は、まさに安かろう悪かろうで、周りの人のいびきや物音がうる
  さかったり、狭い空間に見知らぬ人が隣に長時間座るので、神経質な人はかなり気
  になるかもしれません。

   3列シートになれば、独立タイプや一人用の座席もあるので、値段よりも居心地
  を重視するのであれば、3列シートがトータル的なバランスが取れているかもしれ
  ません。

   そして最上級の2列シートは、別格で新幹線顔負けの運賃がかかってしまいます。
   まるで、動くホテルという感じてはないでしょうか。
   
   気になる装備は、電動式リクライニングシート・歯ブラシなどのアメニティー・
  リラックス効果のあるBGM・100V電源なども備えているので、スマホやPCをバッテ
  リーの残量を気にしなくても良い点がグッドです。

   筆者は、まだ最上級の2列シートの高速バスは乗ったことがありませんが、予算
  が許せば、ぜひともその空間を肌で体験してみたいですね。

   今までの高速バスの常識を覆す高級仕様の2列シートは、座席数も少ないので、
  直ぐに予約で満席になることも多くあり、夏休みシーズンがお盆にかけては利用者
  が急増します。

   いつもののように予約すると、予約が取れずに時は既に遅しで、トホホな結果に
  も・・・。
   ですから、旅行などで日程が決まっている場合は、普段よりも早めに予約してお
  くのがポイントです。

   高速バスは、利用したい日のおおむね1ヵ月前(バス会社によっても異なります)
  から予約を開始しますが、繁忙期は小まめに利用するバス会社のサイトや予約サイ
  トなどで確認しておくのが賢い方法なのです。